machi-kura まちづくり相談処 油長内蔵

プロジェクトの軌跡 2013年

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2013年にこのプロジェクトが始まった。かつて油長の屋号を持ち、油商の店として多くの人々が行き来きしていたこの一角。その中で蔵も重要な役割を果たしていました。このプロジェクトが目指したのは、歴史の遺産として蔵を復元するだけではなく、あの頃のように人の暮らしと関わっていく「生きた時間」を与えることでした。そのことで止まっていた蔵の歴史は、再び稼働し時を刻み始めます。また蔵は街や人と共に生き続けることができます。2013年、蔵が持つ歴史的な価値を未来へつながる普遍的価値へ発展させていくためにこのプロジェクトはスタートしました。

1.今回、修繕し保存した蔵(内蔵)以外に他に2棟の蔵(米蔵・粕蔵)が現存していた。樹齢の経過した松の木も数本ありタイムスリップしたかのような不思議な空間がそこにあった。 2.うだつは、日本家屋の屋根に取り付けられる防火壁・装飾をいう今日うだつのある街並みは少なくなっている。うだつを地域象徴的な存在としてその保存に努めている地域もある。 3.漆喰仕上げの開き扉。蝶番も稼働し開閉ができる。今は鍛冶職人も減り当時と同じ施工は困難。 4.水瓶。 5.現代では貴重な大型サイズの御影石が庭に敷き詰められていて、情緒ある風景がそこにはあった。 6.大小様々な玉石が庭のアクセントになっている玉石。7.一切の金具、接着剤無しで石のバランスのみで積み上げられている。外構にも当時の職人の技が光る。